名称 |
旬の時期 |
ミニ知識 |
アボカド |
夏 |
アボカドには、いろいろな品種がありますが、日本で多く出回っているのは、「ハス」という品種です。アボカドは、多くの脂肪を含み「森のバター」といわれていますが、これは、不飽和脂肪酸といって、血中のコレステロールを上げる心配はありません。たんぱく質・ビタミンB群が豊富で、これらの栄養素が、肌のかさつきを防ぎ、髪の色つやを良くする効果を発揮します。また、アボカドの食物繊維が、整腸に効果を発揮します。「トロ」の味に似ているので、寿司や刺し身のように食べたりします。 |
あんず |
夏 |
バラ科の果樹で、梅やすももの仲間です。β-カロチンの含有量は、果物のなかでもトップクラス、皮膚や粘膜を健やかにし、抗酸化作用があり、ガン予防に有効です。ビタミンE・カリウム・食物繊維も多く含まれ、疲労回復・高血圧・整腸に効果があります。あんずには、平和・昭和・信州大実・信月・信山丸・ハーコットなどの種類があり、用途によって使い分けます。どの種類も生で食べられますが、なかでも酸味の少ない信州大実・信山丸が適しています。ジャムには、色あがりがきれいな昭和・平和が適しています。また、シロップ漬け・砂糖漬けには、果肉の決めのよい昭和・信山丸が適しています。 |
いちご |
春 |
バラ科の植物で、赤い実の部分は「花托」といわれる部分が肥大したもので、表面についている小さな粒が植物学上の果実です。秋から初夏にかけて出回りますが、旬は春です。ビタミンCの含有量ガ多く、大粒のものを5〜6粒食べれば、1日の必要量が摂れるほどです。また、食物繊維のペクチンも多く含まれていて、血中のコレステロール値を下げ、善玉コレステロールを増加させるので高血圧などの成人病予防にも役立ちます。女峰・あきひめ・とよのか・アイベリー・スイートベリーなどがでまわっています。 |
いちじく |
秋 |
花の無い果物(無花果)と書くいちじくですが、実際には、実の中にたくさんの花があります。歴史的には、ぶどうと並んで最古の果物です。アダムとイブが、初めて身に着けたといわれるのが、このいちじくの葉といわれています。糖質・ビタミン・ミネラル類・食物繊維をバランスよく含んでいます。また、フィシンなどの分解酵素を多種類含んでいるので、消化を助ける効果があります。 |
梅 |
6月〜7月 |
むかしから「梅は、その日の難を逃れる」といわれ、身近な健康食品として親しまれてきました。梅には、酸味の素、りんご酸・クエン酸・コハク酸・酒石酸などの有機酸が豊富に含まれています・これらは、疲労回復・殺菌・抗菌・腹痛・下痢などに効果があります。生の梅には、アミグダリンという毒が含まれているので、生で食べることは出来ません。梅干し・梅酒・梅ジャム・梅肉エキスなどにします。梅干しには、食欲増進・疲労回復・殺菌・二日酔いに効果があります。梅肉エキスには、梅干しの数百倍の解毒作用があり、アレルギー体質の改善にも役立ちます。 |
オレンジ |
1年中 |
オレンジとは、みかん類の総称のようですが、一般に、バレンシアオレンジ・ネーブルオレンジをいいます。ビタミンCが多く含まれていて、他に、ビタミンB1・ビタミンB2・リン・鉄分・ナトリウム・カルシウムもバランスよく含まれています。美肌・便秘・二日酔いに効果があります。 |
柿 |
秋 |
昔から、「柿があかくなると、医者が、あおくなる」といわれるように、体に良い食べ物です。なかでも、ビタミンAとビタミンCが豊富で、ビタミンCは、みかんの約2倍も含まれています。また、余分な水分を排泄する効果のあるカリウムや食物繊維のペクチンも多く含まれているので、血中のコレステロールを下げ、高血圧を予防します。干し柿には、生柿の4倍の糖分と2倍のビタミンAを含みますが、ビタミンCは、ほとんど含まれていません。ただし、あまり消化は良くなく、体を冷やし、貧血を起こしやすくするため、冷え性・貧血の人は、あまり食べ過ぎないように注意して下さい。 |
かりん |
秋 |
かりんは昔から、風邪の予防・せき止め・のどの薬として用いられてきました。これは、風邪の予防に効果のある、ビタミンCをはじめ、抗酸化作用のあるタンニン、筋肉や脈管系の緊張を緩める酒石酸・クエン酸、せきを鎮め、たんを取り除く効果のある精油成分(香りの素)などが効果を発揮するからです。かりんは、酸味が強く、果肉が固いので、生のままでは食べられないので、果実酒・ジャム・砂糖漬けなどにします。マルメロも、かりんと同じように使われます。 |
キウイ
フルーツ |
秋 |
キウイには、レモンと同等のビタミンCが含まれています。キウイを半分食べれば、1日に必要なビタミンCを摂取することが出来ます。また、食物繊維のペクチンも豊富に含まれているので、高血圧や便秘に効果があります。キウイには、肉や魚のたんぱく質を分解する成分が含まれているので肉料理などの後に食べると消化がよくなります。 |
きんかん |
冬 |
果物のなかで、皮にいちばんビタミンCが多いといわれています。 |
栗 |
秋 |
主成分は糖質です。ショ糖が多く含まれているため、強い甘みがあります。栗に多く含まれるビタミンB1・ビタミンCは、厚い皮に守られて、加熱によって損なわれることはありません。穴が開いていないのに、実の中に虫が入っていることがあります。これは、実が小さなうちに穴を開けて虫が入り、その後、実が大きくなるうちに穴を塞いでしまうためです。 |
くるみ |
1年中
(冬) |
くるみは、植物性たんぱく質・脂肪分を多く含みます。その脂肪分の7割以上が不飽和脂肪酸なので、コレステロール値を上げる心配はなく、血管を強くし、神経の働きを強め、高血圧や動脈硬化を予防します。その他に、ビタミンB群・ビタミンE・ナイアシンを豊富に含み、老化防止や疲労回復に効果を発揮します。ただ、くるみは高カロリーですから、食べすぎには注意してください。 |
グレープ
フルーツ |
1年中 |
グレープフルーツには、ホワイト・ルビー・ピンクなどの種類があります。多量のビタミンC、体に必要な細胞を作る葉酸、血中の脂肪やコレステロールを減少させるイノシトール、また、ルビーとピンクに含まれる、カロチン・リコピンには、活性酸素を除去する働きがあります。これらの成分が、疲労回復・二日酔い・風邪の予防・美肌・高血圧・便秘に効果を発揮します。 |
ざくろ |
10月〜
11月 |
ざくろは、ルビーのような美しい色合いと、ほんのり甘酸っぱい香りが特徴です。味・香りとも外国産のほうが豊かです。主に大型のカリフォルニア産が出回っています。喉の痛み・口内炎・歯痛などに効果があるといわれています。 |
スウィーティ |
冬 |
地中海が育てた太陽の果実、スウィーティー。食物繊維、ミネラルを豊富に含み、ガン・成人病・老化のもととなる活性酸素を壊す成分(抗酸化性成分)が多く含まれることが分かっています。 |
すいか |
夏 |
すいかの果肉は、9割以上が水分ですが、果汁には糖質・リンゴ酸・アルギニン・利尿効果のあるカリウム・尿を作る成分の特殊アミノ酸やシトルリンを含んでいます。尿といっしょに余分な塩分を排泄する働きがあるので、高血圧や動脈硬化の予防に最適です。また、膀胱炎や腎炎にも効果があります。 |
だいだい |
冬 |
ポン酢の名前の由来である、ポンスとは、だいだいという意味で、「だいだい武者」などとして無駄なものという意味で使われますが、ゆずなどと同様に、焼魚にだいだいのしるをかけて食べるなどの使われ方をします。 |
梨 |
秋 |
梨には、赤梨と青梨があり、赤梨には、幸水・豊水・新水・新高・長寿などがあり、青梨には、二十世紀・西洋梨などがあります。梨の成分の約9割は水分です。そのため、水冷機能にすぐれ、発熱性疾患の回復や予防・熱射病の予防に効果があります。主な成分は、糖質で、ショ糖が多く、爽やかな甘みがあります。果物に多く含まれるビタミン類は、わずかしか含んでいません。カリウムがやや多く、肉類の消化を助ける消化酵素や疲労回復に効果のあるアスパラギン酸を含んでいます。また、果肉には、石細胞(果肉のシャリシャリ感の原因)という繊維が含まれていて、これが腸壁を刺激して便通を促し、便秘の解消に効果があります。西洋梨には、多くの品種があり、ル・レクチェ、シルバーベル、ラ・フランス等などがあります。どの西洋梨も指で押して少し柔らかくなった頃が食べ頃です。 |
パイナップル |
1年中 |
パイナップルには、糖質・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC等が含まれています。また、たんぱく質分解酵素・クエン酸も含まれていて、肉をやわらかくして、消化を助ける働きをします。ただし、たんぱく質の消化を助ける酵素プロメラインは、熱に弱く、缶詰めのパイナップルには含まれていないので、消化の効果を期待するなら、生に限ります。カルシウムを吸収しやすくするマンガンも豊富に含んでいるので、牛乳などカルシウムが豊富なものと食べるのも効果的です。 |
バナナ |
1年中 |
バナナは、多くの糖質を含んでいます。バナナ2本で、ご飯一杯分のエネルギーを摂ることが出来ます。また、消化吸収に優れていて、食べてすぐエネルギーに変わるので、朝食や運動前後のエネルギー補給に最適です。バナナは、熟すと皮に茶色の斑点がでます。これは、「シュガースポット」といって、食べごろのサインです。シュガースポットのでた熟したバナナのほうが、未成熟のバナナに比べ、栄養価が高くなっています。また、多量に含まれるカリウムは、余分な水分を排泄し、血圧を下げる効果があります。台湾・フィリピン・エクアドルなどから、輸入されています。 |
パパイヤ |
7月〜9月 |
パパイアには、柑橘類を上回るほどのビタミンCが含まれ、その量は、グレープフルーツの約1.5倍です。他に、ビタミンA効力を持つカロチン・ビタミンB1・ビタミンB2・も豊富なので、粘膜を強くして、体に抵抗力をつけます。風邪・美肌にも効果があります。また、動植物のたんぱく質を分解するパパインと抗がん活性効果のあるカルパインが含まれています。パパインには、消化を助ける効果がありますが、熱を加えたり、熟すほどに効果は失われます。 |
びわ |
5月〜6月 |
びわには、カロチン・糖質・ビタミンC・クエン酸。カルシウム等の成分が含まれています。風邪の予防・せき止めに効果があります。 |
ぶどう |
初夏〜秋 |
世界で最も収穫量の多い果物で、日本では、鎌倉時代の甲州ぶどうが始まりといわれています。ヨーロッパでは、「畑のミルク」と呼ばれるぶどうには、ブドウ糖や果糖などの糖質・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC・ビタミンE・カリウム・カルシウム・鉄分など多くの栄養素を含んでいて、血管をじょうぶにし、骨の強化、貧血の予防、血行をよくするなどの効果があります。デラウェア・巨峰・ピオーネ・甲州・甲斐路・甲斐乙女・マスカット・ネオマスカット・ロザリオビアンコ・・・等など、多くの品種が出回っていて、それぞれ個性豊かな味・香りがあります。また、ぶどうから作られる赤ワインには、ポリフェノールが多く含まれ、コレステロールを下げ、動脈硬化を防ぐ作用があるといわれています。 |
プラム |
夏 |
プラムの品種には、大石・メスレー・太陽・ソルダムなどがあります。ミネラル・ビタミン・食物繊維を含み、生のまま食べられる以外に、ジャムや果実酒などに用いられます。疲労回復に役立ち、血液をサラサラにする作用があります。 |
ブルーベリー |
秋 |
ブルーベリーに含まれる、アントシアニン色素の働きによって、眼精疲労・老眼などの目が見えにくくなった状態を改善する作用があるといわれています。 |
プルーン |
夏 |
プルーンは、プラム(西洋スモモ)の仲間で、ビタミンやミネラルが多量に含まれています。特に鉄分の含有量は果物のなかでは群を抜いています。また、食物繊維のペクチン・骨を強くするカルシウムも豊富に含まれています。これらの成分が、貧血・便秘等に効果を発揮します。 |
マンゴ |
4月〜5月 |
マンゴには、ペリカンマンゴ・アップルマンゴなどの種類があり、果物のなかでも、最も栄養バランスが良く、健康的なフルーツといわれています。ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンC・カルシウム・リン・鉄などのミネラル類・カロチンを豊富に含み、繊維質もほどよく含まれています。マンゴ1個(350g)で、ビタミンAとビタミンCの一日の必要量を摂取することが出来ます。指で軽く触れ、少し柔らかくなり、香りが強くなった頃が食べ頃です。 |
みかん |
秋〜冬 |
みかんには、ビタミンCが多く含まれ、2個食べるだけで、1日に必要なビタミンCを摂ることが出来ます。そのほか、ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンE・カリウム・ペクチン。みかんの袋には、食物繊維のペクチン・ヘスペリジンといったビタミンPが含まれています。また、みかんのオレンジ色の色素の一種、β-クリプトキサンチンに、強い発ガン抑制効果があるといわれています。これらの成分が、食欲増進・疲労回復・風邪・老化防止・糖尿病・高血圧に効果があります。ただ、みかんは、体を冷やすので、冷え性の人は食べすぎに注意してください。このほかの柑橘類、甘夏・いよかん・はっさく・サンフルーツ等も、ほぼ同じ成分を含んでいます。 |
メロン |
夏 |
メロンの品種は多く、マスク・アールス・夕張・アンデス・アムス・グリーン・クインシー・プリンス・クレオパトラ・エリザベス・タカミ・デリシー・ホームランスター・モンブラン・・・等などがあります。ショ糖・ブドウ糖・果糖などの糖質を多く含み、解毒機能を高め、炎症を鎮め、胃腸の働きを調整する作用があります。また、β-カロチン・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC・ペクチン・カリウムも含んでいて、ガンや心臓病に有効です。メロンの食べ頃は、おしりの部分を指で押して、少し柔らかくなり、甘い香りがしてきたときです。 |
桃 |
夏 |
原産地は中国北部で、3000年前から栽培されていたといわれています。桃には長寿の効があると考えられ、不老不死の薬(仙薬)として用いられていました。桃は、食物繊維のペクチン・ナイアシン・カルシウムを多く含みます。これらの成分には、便秘の解消・血圧を下げる・コレステロールを減らす等の作用があり、高血圧・動脈硬化・美肌に効果があります。 |
ゆず |
秋 |
冬至には、ゆず湯に入りますが、これは、ゆずに含まれる精油成分が湯に溶け出して血液の循環を良くするため、肩こり・冷え性・美肌に効果があるためです。ビタミンCを多く含み、特に皮の部分に多く含んでいます。 |
ラカンカ |
1年中 |
ドライフルーツとして、日本に輸入されています。中国・広西省チワン自治区=桂林地区周辺にのみ生育する「神果」と呼ばれる果実です。その由縁は、糖尿病・血圧を下げる・ストレスによる胃病・がんの予防・アレルギー体質改善・せきどめ・更年期・ダイエット・・・等に効果を発揮する驚異の果実です。使い方は、ラカンカの実を潰して、こしぶくろにいれて、20分ほど煎じます。これを、お茶代わりに飲みます。その味は、非常に甘く、砂糖の数百倍といわれる甘さがありますが、カロリーが少ないので、砂糖の代わりに、料理に用いるのも効果的です。 |
落花生 |
1年中 |
ナッツ(木の実)の名前が付いていますが、豆の仲間です。豆類には珍しく、地中に実がなります。中国では「長生果」といい、古くから不老長寿の食材として用いられてきました。主成分は脂質ですが、ほとんどが不飽和脂肪酸なのでコレステロールを上げる心配はありませんが、高カロリーなので、食べすぎには注意してください。脂質のほかに、ビタミンB群のひとつであるコリン・ビタミンE・サポニン・レシチン・脂肪代謝を助ける抗酸化物質等を含んでいます。これらの成分が、脳を活性化させ、物忘れや記憶力の低下を防ぐ働きをします。 |
りんご |
秋〜冬 |
りんごは、ペクチンとカリウムを多量に含んでいます。ペクチンは、皮により多く含まれていて、整腸に効果があり、カリウムは、高血圧・動脈硬化の予防に効果があります。また、りんごの酸味には、リンゴ酸とクエン酸が含まれていて食欲増進・疲労回復・消炎などに効きます。ドイツでは「一日一個のりんごは、医者を遠ざける」といわれるほど、体に良い果物とされています。
ふじ:デリシャスと国光を交配したもの。甘みが強く、歯ごたえのよいりんご。
ジョナゴールド:紅玉とゴールデンデリシャスを交配したもの。甘みと酸味のバランスが良く、やわらかめのりんごです。
むつ:ゴールデンデリシャスと印度を交配したもの。大型のリンゴで、さっぱりした甘みと酸味のあるりんごです。
紅玉:酸味の強い、やわらかいりんごです。料理やお菓子作りに使われるりんごです。
つがる:早生種の代表的なりんごです。甘み酸味ともに強く、果汁の多いりんごです。
千秋:ふじと東光を交配したもの。見た目がふじと似ていて、甘みと酸味のバランスが良いりんごです。
王林:黄緑色のりんごで、熟すと黄色みが増します。酸味は少なく、甘みと独特の香りがあるりんごです。 |
レモン |
1年中 |
レモンには、ビタミンC・カルシウムが多量に含まれています。ビタミンCの量は、みかんの約2.5倍、カルシウムの量は、牛乳の約6割ほどです。レモンに含まれるビタミンCが、美肌・二日酔い・風邪の予防・高血圧の予防に効果があります。また、レモンに含まれるクエン酸が、体内に摂り入れた栄養素を円滑に循環させる働きをし、疲労回復に効果を発揮します。 |
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